住宅ローンの借り換えについて

住宅ローンの借り換えとは、新たに別の住宅ローンを借り入れることで今借り入れをしている住宅ローンを一括返済することです。
手間・時間と諸費用をかけて借り換えをするからには、もちろん何らかのメリットがなければ意味がありません。
何のために借り換えをするのか、どんな住宅ローンに借り換えすべきなのか目的を明確にすることが重要になります。

例)当面の月々の返済額を減らしたい。 ⇒  既存の金利より低金利の住宅ローンへ
例)将来の金利上昇のリスクに備えたい。 ⇒  既存が変動金利・短期固定金利の場合、長期固定金利へ
例)繰り上げ返済の利便性を重視したい。 ⇒  繰り上げ返済の手数料、最低金額やネットで手続きが出来るかなど確認

住宅ローンの借り換えは新しくローンを組むので当然諸費用が必要になります。
諸費用の主な内訳は、保証料、抵当権抹消費用、登録免許税、司法書士手数料、融資手数料、印紙代等です。

金額は、金融機関によってはもちろんのこと、保証料がかかる場合には借入金額や借入期間によっても変わる場合があります。

住宅ローンを借り換えたほうがいい人とは?

以下に該当する方は住宅ローンの借り換えを検討したほうがいいでしょう。
現在よりも返済負担を軽くできる可能性が高いと言えます。

・段階金利適用が近づいている人

公庫を利用された方などは11年目以降に段階金利が適用されて金利が上昇するタイプの住宅ローンを利用されている場合が多いと思います。
この段階金利は通常 4%程度であり、2007年現在に借りられる固定金利よりも1%以上高くなっています。
1%の差でも返済総額では数百万円もの違いになります。

・現在の長期固定金利よりも高い固定金利のローンを利用している人

現在固定金利の住宅ローンを利用している方でも、固定金利の住宅ローンでさらに低利のものがあれば借り換えを検討してみましょう。段階金利で11年目以降をむかえた方も該当します。1000万円を超える住宅ローン借入において1%の差は支払総額で200万円以上の違いを生みます。

・固定金利選択型の住宅ローンを利用している人

1%のキャンペーン金利(固定金利選択型)で借りた人など、一定期間だけ固定金利が採用されるタイプの住宅ローンを利用している人は、できるだけはやく長期固定金利の住宅ローンに借り換えることをお勧めします。

・ゆとり返済・ステップ返済または同様の返済方式の住宅ローンを利用している人

1%のキャンペーン金利(固定金利選択型)で借りた人など、一定期間だけ固定金利が採用されるタイプの住宅ローンを利用している人は、できるだけはやく長期固定金利の住宅ローンに借り換えることをお勧めします。

住宅ローンの審査について

住宅ローンの審査について詳しく述べていきます。住宅ローンを新規で借り入れるのと、借り換えをするのとでは審査の際にチェックされるポイントが違ってきます。借り換えの方が審査はゆるくなることもありますし、逆に厳しくなることもあります。

年収

例えば「年収」の場合、住宅ローンを新規で借り入れするのならば、最低基準は年収「300万円」ですが、借り換えの場合は最低基準が「400万円」となるなどの例があります。

勤続年数

「勤続年数」の場合、新規で借り入れするならば「2年」のところ借り換えの場合は「3年」になるといいます。
「延滞歴」についても当然チェックされます。延滞の理由にもよって違うのですが、基本的には延滞があると借り換えすることは厳しくなります。「居住年数」についてもチェックされます。当然長く住んでいる方がしっかりと住宅ローンを返済してきたということになりますから、「3年から5年」程度が審査基準となるようです。

返済比率

「返済比率」についても新規の場合は「35%」くらいまで可能なのですが、借り換えの場合は「30%から25%」くらいのところが多いようです。年収が増えていないのに現状の返済比率が35%となっている人の場合などは借り換えが難しくなるようです。
延滞するわけにもいきませんから理想的には返済比率は「25%以下」がいいと思います。

物件評価

「物件評価」も審査対象です。現在は住宅ローンの多くが担保割れとなっています。そのため物件評価の1.2倍あるいは2倍などの借り換えが可能となっている金融機関もあるようです。
担保割れについては各金融機関に問い合わせをしてみるといいでしょう。

以上が借り換えの際の審査ポイントなので事前にチェックしておくべきです。