住宅ローンの返済が家計を圧迫!返せる見込みがなくなった時

住宅ローンが支払えなくなるケースは、ローンを組んでから3~5年間が最も多いと言われます。皆さんも手遅れにならないために事前に備えること、または手遅れになってしまいそうな時は何をすればよいかを知っておきましょう。

住宅ローン返済が難しくなる結果を招くのは様々な原因が考えられますが、大きくわけて2つあります。まだ住宅ローン返済が難しくなっていない方でも危険があるため早期に対策を考えるべきでしょう。

【1】大幅な年収ダウン

将来の年収上昇が約束されていればよいのですが、なかなかこのご時勢では確実に年収アップが見込まれる方も少ないです。
ボーナスカットやリストラ、または健康上の理由により一時的に年収が大幅に下がってしまうケースが考えられます。
突然の事による理由には、日頃からの貯蓄や、住宅ローン借り入れ時に「返済支援保険」などで備える方法しかありません。

【2】大幅な住宅ローン返済額の上昇

今は低金利の時代、住宅ローンの返済は30年~35年が最も多いので、今ご返済中のローンが金利上昇時に何も対策をうてないような「危ない」ローンを組んでいる場合は、金利リスクが家計を直撃します。
家計を直撃する可能性が最も高いローンは、短期固定型の住宅ローンです。可能であれば今のうちに、金利リスクから身を守るために、「住宅ローンの借換え」を検討されたほうがよいでしょう。

それでもローンを返せない!と思ったらまず行うこと

・モゲージプランナーに相談しましょう

まず打てる手段は、住宅ローンの見直しです。「住宅ローンの借り換え」により返済額の削減が出来るかを検討しましょう。いまや約3000種類の住宅ローンがあると言われており、その中から自分にあったローンを選定していくのは大変困難です。
ですので、住宅ローンの専門家であるモーゲージプランナー等に相談するのが、賢明です。あなたに合った、安心して返し続ける住宅ローンを探し出してくれます。

・返済中のローンの条件変更を相談しましょう

次に、借り換えが難しい場合、返済中の金融機関へ「条件変更のための相談」に行きましょう。事情によっては、毎月のローン返済額を減らして継続返済を認める場合があります。
2013年3月まで時限立法である中小企業金融円滑化法が施行されていますので、金融機関もできる限り返済条件の見直しに応じるよう努力することになっています。
住宅ローンの返済は毎月行っていると思いますが、この毎月の返済を延滞させる前に必ず相談すること。延滞させてしまってからでは、金融機関側の対応も変わる可能性があります。

・家計の見直しと生命保険の見直しをしてみましょう

同時に進めたいのが、教育費に回すお金がなくなった時のページでも説明している「家計の見直し」と「生命保険の見直し」です。食費や交際費など削減できる支出がないかじっくり見直しましょう。意外と無駄に使っている部分が発見できます。
自分自身でなかなか見直せない場合は、ファイナンシャルプランナーに依頼し、客観的に見てもらうことで、気付かなかった無駄使いが発見できます。
生命保険は、万が一の死亡や病気の時のために準備しているもので当然必要なものですが、あくまで万が一の場合にしか給付されませんので、現実の生活資金が厳しい場合は、無駄な保険契約はないか、保険料を削減する方法はないか、検討することも必要です。

それでも返済が困難な場合は、売却を考える

完全に支払いが困難になってしまった場合、延滞が発生し、金融機関から電話や書面等で催促があり、おおよそ3ヶ月滞ると、個人情報信用機関にその旨が登録されます。その後、保障会社から金融機関への代位弁済が行われ、債券は保障会社へと譲渡されます。
保障会社から一括弁済の催告があり、一括での弁済が不可能であれば、最後は競売へと流れていきます。

・任意売却

「任意売却」とは、住宅ローン・借入金などの支払いが難しくなった場合、所有者と金融機関が合意をして、競売の入札が始まる前に、所有者の考えで不動産を売却する手続きです。滞納している税金、管理費、仲介手数料等は、任意売却による売却代金から支払われます。
任意売却は「担保不動産競売決定通知」が来てからも大丈夫です。ただし、時間に限りがあります。

・競売

裁判所の指導の上で、新聞や業界紙、インターネットなどを使い競売入札の広告をします。
入札制度により最高価格を入札した者に売却をするシステムです。
任意売却と違い、通常の不動産価格より安い価格で売却されます。
競売物件の不動産の価格は、裁判所に委嘱された不動産鑑定士がその価格を決定します。
これが最低売却価格といいます。
この価格は通常の不動産価格よりもかなり安く、通常の不動産価格の約5~ 7割の価格になります。
普通は、通常の不動産価格の約8割前後で売却されるケースが多数です。

株式会社グリーンヒルでは、住宅ローンを返済出来る見込みがなくなってしまったという方からもご相談を承っております。
大切なマイホームを手放す前に、また返済が困難で自己破産などする前に一度ご相談ください。